ノラネコの呑んで観るシネマ

ウィズアウト・リモースのノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

ウィズアウト・リモース(2021年製作の映画)
4.0
アマプラ。
「ジャック・ライアン」シリーズのスピンオフ。
マイケル・B・ジョーダン演じる、妻を殺されたネイビーシールズの兵士ジョン・ケリーが、CIAエージェントのジョン・クラークとなるまでの話。
冒頭のシリアのシークエンスから、緊迫の戦闘描写が続く。
テイラー・シェリダン脚本、ステファノ・ソッリマ監督の「ボーダーライン ソルジャーズ・デイ」コンビの作品だから、スパイ映画というよりも、血の絆で結ばれた兵士たちの、いぶし銀の戦闘アクション。
主人公のジョーダンも好演してるし、その意味では満足度高い。
惜しむらくは、ボスキャラがあまりにも分かりやすく、動機も陰謀の構図もめっちゃありがちなこと。
これはおそらく原作由来の問題だと思うのだが、30年近く前の小説が現実に負けちゃってるんだな。
ソ連崩壊直後ならまだしも、現代設定にするなら、陰謀の中身をもうちょいアップデートして欲しかった。