ましゅー

ワールドエンドのましゅーのレビュー・感想・評価

ワールドエンド(2019年製作の映画)
3.3
劇場公開映画も本格的に始動し始めたここ2週間あまり。またしても観きれないほど新作が公開されています。
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本作もそのひとつ。ロシア産のSF映画です。都内の小劇場で先週末から公開が始まったので、ちょっとのんびり構えていたら、あっという間に昼間たった一回の上映回数に激減。

これでは会社帰りに観ることが出来ません。
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そんな時に助かるのが近所のシネコン。
横浜と言っても北の方の住宅密集地なので、都内や横浜中心地の小劇場でしか上映してないような掘り出し物をポロっと演ってくれます。
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本当は「囚われた国家」という米国のSF映画を観たかったんですが、こちらは自粛直前からの公開作。解除後初日から再開してくれたんですが、早々に一日一回の上映回数になってしまっていたため時間が合わず断念。
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代わりという訳ではないですが、ハードそうなSFかつ「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」で目覚めた、ロシアの若い才能発掘への探求心(何様😅)がむくむくと首をもたげ、昨日 珍しく土曜昼間からの鑑賞に踏み切りました。
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(以下ネタバレ的記述も入ります!)

うーーー。なんか残念。

いや。ストーリーのアウトラインや世界観・軍隊の装備や人物描写のディテールはむちゃくちゃ魅力的だと思うんです。
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ただ風呂敷の広げすぎかつラストの失速感たるや。

最初のツカミは何か得体の知れないものの侵略の様子が緊張感たっぷりに、未来都市の様相と共に、いわくありげな登場人物の数々の思わせ振りな言動含めて語られ、期待感を煽ります。
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報道のカメラとの複眼で、何が起こっているのか?なかなかその真相が分からないよう、作品の舞台に没入したかのようなライブ感も醸し出し、冒頭の謎のシチュエーションの背景に繋がったり、正体不明の敵は何者かに操られた動物だったり人間だったり、おお!とはなります。
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(身寄りも失い一人健気に生き延びてきたと思われた少年が、敵の斥候のような役目を帯びていたなんてそこそこショッキングでしたよ。)
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しかしそれらを操っていたのが、たった一人のエイリアン?しかも自らを神と称する?人間は入植の環境整備のために彼らを模倣して作られた単なる実験生物のような存在?
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いやぁ、もうちょっとリアリティのあるジリジリした攻防と驚愕の事実を期待していただけに、これでは中二病の妄想の方がまだマシの突飛すぎる発想です。いい大人ならそんなプロットを思い付いてももうちょっと捻りますよ。
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そんな大風呂敷の経緯のわりには、最後の決着の付け方が肉弾戦?しかも使い古されたバレットタイムの乱用や如何にもCG盛り盛りのこれまた迫力もリアリティもないダダ下がりの戦い…。
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最後の最後でのエイリアンの移民船の登場におっ!とはなるものの、これまでの慎重な行動からうって変わっての堂々と正面からの乗船。しかもあんなに巨大なカプセルへの栄養源?補給のパイプラインを一つ一つ人の手で破壊していって、覚醒を止めるの、追い付きますか?
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最後の方は冷めきってしまいました…。
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普段言わないようなキッツいお話も連発してしまいましたが、これも期待の現れ。

若い才能(監督のイゴール・バラノフ、まだ若干31歳だそうです!)がどんどん芽吹いていくのは大歓迎なので(だから何様🤣)、もっともっと熟慮して鍛練を積んで、見違えた姿を見せて欲しいものであります😔
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(以下 公式サイトより抜粋)

「インデペンデンス・デイ」や「宇宙戦争」は、もはやハリウッドだけの物じゃない!

近年、著しいクオリティ・アップで大注目の《ロシアン・エンタメ映画》から登場した、“異星人侵略SF”大作の決定版が、この「ワールドエンド」だ。圧倒的スケール感のVFX、リアリティに満ちたアクションに驚愕せよ!
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20XX年、世界は闇に包まれ、ヤツらの侵略は開始された。見えざる敵と戦い、追いつめられてゆく《生き延びた》人類。
エイリアンの狙いは?地球の運命は?
そして明かされる《この世界の真実》とは?