Kuuta

諦めるな:新しいギャラクシー・クエスト・ドキュメンタリーのKuutaのレビュー・感想・評価

3.0
「正直なトレイラー」で知られるScreen Junkiesが、名作「ギャラクシークエスト」のスタッフや出演者のインタビュー、この映画のファンの様子をまとめたドキュメンタリー。映画のメイキング集ではない。

監督降板の内幕や、制作側のキャスティングの意図が見えてくる場面が面白かった。出演を迷っていたサム・ロッククェルは、映画の公開時期がグリーンマイルと被るので、あっちで演じたキャラとのギャップが出せて良いと判断してオファーを受けたそう。

主演のティムアレンは当時、人気のTV番組を降りて新たなキャリアを模索していたらしい。劇中の役と重なってきて面白い。宇宙に固執している設定は、彼が声を演じているバズ・ライトイヤーそのものだ。

ギャラクシークエストはプロットももちろん素晴らしいが、シガニー・ウィーバーの弾けっぷりとアラン・リックマンの渋い演技が面白さを支えていると思う。シガニーが相当にこの作品を気に入ってそうな感じがインタビューから伝わってきたし、みんながアラン・リックマンへの思いを語る場面は、やはりグッと来るものがあった。

映画の歴史的意義だとか、何故興行的に伸びなかったのかとか、そういう分析的な視点は少ない。あくまで当事者の語りをベースにした回顧録という感じ。面白い展開がポンポン出てくる訳でもないので、ギャラクシークエストファン以外にはあまりオススメしない。

今作をアマプラが日本の見放題に入れてくれたのはありがたい限りだが、機械翻訳そのまんまな字幕のため、意味が違ってたり、支離滅裂だったりしている。耳で言葉を追ってないと理解できない部分もあるので要注意。60点。
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