オレンチ

クリスマスが教えてくれたことのオレンチのレビュー・感想・評価

1.0
ラジオのDJとして上流層の暮らしをしていたアフリカ系アメリカ人男性がクリスマス直前に突然仕事を失い貧乏な生活へと転落してしまうお話。

今まで天狗だった主人公や、父親の収入によって甘やかされて育った子供たちが、自分たちの力で再起を図るというのが物語の骨子なんですが、とにかくダサいに尽きる映画でした。

冒頭から不自然に携帯の通知を独り言で読み上げる作劇には、どうにか工夫して自然に物語を伝えようという意思が全く感じられず、印象的なショットはほぼゼロと言っていいほどで、ほとんどがスタンダードなミディアムショット(膝上位から人物が画角に収まる構図で、当たり障りのないショット)で構成されています。

カラーグレーディングには詳しく無いですが、カラーグレーディングを施して物語の持つ温度や性格のようなものを伝えようという気も感じられませんでした。

ホリデーシーズンの映画には上記のショットやカラーグレーディングの件が起こりがちで、まるでクリックだけで作れるようなホームページくらい面白げの無い作品だったと感じました。