クドゥー

名探偵コナン 緋色の弾丸のクドゥーのレビュー・感想・評価

名探偵コナン 緋色の弾丸(2021年製作の映画)
4.5
『唯一無二に回帰せし、俺たちのシルバーブレット』

国民的名探偵が作中最強のファミリーと連続拉致事件に挑む「劇場版名探偵コナン」第24弾は、令和が選んだ最強の無限列車を超える真空超電導テンポでシリーズの新時代を斬り開き、至高の時代性領域を獲得したバトルアクションミステリー映画の最高傑作。

焦らしに焦らしてクレジットタイミングが完璧なOPのセンス時点で最高傑作が約束されており、キャラクター映画であることを至上とした接触と牽制と邂逅の超伝導脚本力に打ち震え、「笑い男事件」を彷彿とさせる遠隔操作の圧倒的情報量で小人は完全領域外。

世界最大のスポーツの祭典がめちゃくちゃになる展開はリニアを選んだことで周知のとおりだが、緋色の弾丸がミスリードとなるセミファイナルはマジで常軌を逸しているの極みであり、シン・ヒロインのあまりの健気さにガチで殴りたくなる二十年モノの感情。

鑑賞記録
2021.04.16
T・ジョイ横浜DOLBYCINEMA
→作品ポテンシャルを最大限に引き出すことで、瞬間的には鬼滅を超えてくる超絶カットの数々。さいたま12を彷彿とさせる圧倒的情報量のデフォルメの表現力で、暴力を超えたサウンドデザインの暴発。新たな聖域の扉がいま開かれてしまった。

ユナイテッドシネマアクアシティお台場4DX
→横揺れのスライドと共にあった4D史で縦揺れバイブを極めて、鬼滅やエヴァを超えるシン・エクストリーム上映。快楽指数では他規格を圧倒することを保証する。事変のサウンドが事案になっているEDもエッジが効き過ぎていて最高。

IMAXレーザーGTテクノロジー
→全俺待望の上映でもうこのサイズでしか満足できない身体に。パワフルなフロント出力でOPが映えに映え、芸術が爆発する東京五輪中止サウンド。死ぬほどヤバイジョンハン・チェンもバッチリの解像度を誇る最高機密上映。

2021.04.17
ミッドランドスクエアシネマ8
→優れた音響とは映像の魅力を引き出すものであるが、会話のテンポもアクションの切れ味も今までの上映とは異次元。サウンドデザインの申し子と比べてしまうと、規格上映の中身は全部同じに感じてしまう。聖地が誇る上級者向け上映だ。

2021.04.18
立川シネマシティast極上音響上映
→音を絞ることで作品が目指すべき音を映画館が再構築する可能性。「劇場版名探偵コナン」を「分かってる」ことが満足度に帰結する執行人スタイルの超上級者向け上映。それがゼロ以上に作品のテイストと合っているという努力の天才。

2021.04.19
イオンシネマ海老名THX認定シアター
→サウンドデザインを俺色に染め上げてきた劇場が久々に覚醒。主旋律の弱さが気になっていたメインテーマでブチ上げ、場面転換を耳で感じる音場演出が他の追随を許さない。今年のコナンには派手さが足りないと思っているなら今すぐここへ来い。

2021.04.20
TOHOシネマズ池袋2轟音上映
→出そうとしている音のニュアンスならトップクラスのポテンシャルを感じるシン・轟音。それだけにサウンドデザイン破綻ギリギリまで攻める音量を浴びたかった。周知の事実であるがアピールしないのがおかしいぐらいの超絶映像美もキマる。

2021.04.21
TOHOシネマズ池袋10
→鑑賞回数が二桁に迫りつつある作品で初めてみたいな音を描くTOHOニュータイプ。想像以上に豊かであるサウンドデザインの中から、どの音が浸透してくるのか予想できないランダム性の極み。絵も声も芝居の細かさが尋常ではないことが分かる。

2021.04.22
グランドシネマサンシャイン5
BEASTIA enhanced
→音が薄く小さく残念ながらそこに意味があるとは思えない上映。劇伴やクライマックスでさアップミックスを感じられるが、付け焼き刃と言わざるを得ないレベル。レーザーの眩さだけが特筆に値するといったところだ。

2022.06.30
金曜ロードショー
→本編ノーカットはありがたいけれど放送枠に合わせてゴリゴリカットした仕様でも観てみたかったです。
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