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名探偵コナン 緋色の弾丸のytのレビュー・感想・評価

名探偵コナン 緋色の弾丸(2021年製作の映画)
4.0
シリーズ24作目。いやぁ渋め、だがそこがいい。また灰原哀推しとしてはもう最高の作品。コ哀の絡みはいつ見ても最高ですね〜。今回の作品はいつにも増してキャラが多いのも特徴。それぞれのキャラに一定数の役割を与え、鑑賞者の頭がパンクしないギリギリを攻めてるあたり、制作陣も神ってる。あっぱれ。

[あらすじ]
→ 4年に1度のスポーツの祭典「WSG ワールド・スポーツ・ゲームス」で賑わう東京。開会式では最高時速1000キロを叩き出す世界初の「真空超電導リニア」の開発が発表される。そんな中、様々な企業のトップたちが、次々と拉致される事件が発生する。一方、混乱に陥る会場を、FBIを待機させた赤井秀一が監視していた……。

[レビューと見どころ]
・本作は、当時東京五輪と重なるような内容であってか1年延期してからの公開であった。そんな内容に加え、リニア、赤井ファミリー等超てんこ盛り。予告からして絶対パンクするだろうと思っていた本作は、見事に上手い具合の噛み合いと回収具合。アクションも筋の通ったものになっており、見応え抜群だ。

・そして上述した通り、灰原哀の活躍が良い。ラストシーンや途中でコナンが変えのメガネを要求するシーンなど、コ哀推しとしてはお腹いっぱいになるレベルの尊さ。最高かよ。

・また、赤井秀一の名言も最高。「たとえ、凶悪犯でも殺さない……あのボウヤはそういう主義らしい」このセリフは本当に痺れるというか、名探偵コナンという作品自体を強調している名言。
当時コナンが連載される前から「金田一少年の事件簿」が人気連載されていた。しかし金田一は犯人が自殺することもしばしば。そんな中、コナンでは作中、「犯人を推理で追い詰めて、みすみす自殺させちまう探偵は殺人者と変わんねーよ」という名言が。まるで対抗しているというか、皮肉な言葉ではあるが、コナンという作品の最大の味を出している言葉。今作でも類似する名言が聞けて良かった。

➽総評 92点
👉近年のド派手アクションには目を瞑りたくなる時もしばしばあるが、ストーリーといい芸術性といい好みな作品だった。原作を追ってる側からしたら有意義な時間であったし、これからのコナンの発展を期待できる作品。
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