ジャンリュック

鉄拳とジャンプキック -カンフー映画の舞台裏-のジャンリュックのレビュー・感想・評価

4.0
この作品の中でとても興味深い解説がある。

💬ブルース・リーの格闘スタイルは香港では斬新だった
香港映画の武術は均一のリズム
だがブルースは“チャチャチャ”だ
1・2・3 キック,
1・2・3 キック,ポーズ✨ キリッ

これは分かりやすい😃

確かにカンフー映画って、同じリズムで延々と闘うイメージあって‥
やってることはとんでもなく凄いんだけど、それに慣れると単調に感じられたりもする。

一方リー師父の場合は、静から動への緩急が激しいぶん、速さが強調され、凄味も増すのかな。

そしてポーズ!✨ キリッ
“見得”ですよね。


この例だけじゃなく、この作品、全編を通してカンフー映画を様々な角度から深く掘り下げていて、とても観ごたえがある。

京劇をベースにしたその成り立ち、
その黄金時代と築いた映画会社の興亡、
スーパースターたちの輝き、
他じゃ絶対あり得ないスタント、
そしてハリウッドや世界の映画界への影響‥

それに、作品中で喋ってる人たちの、カンフー映画愛❤︎が溢れてる。思わず何本か続けてカンフー映画を観てみたくなるような、素晴らしいドキュメンタリー。

正月公開『カンフースタントマン 龍虎武師』も観てみたい🙂