シネクスー面白映画発掘人

Curve(原題)のシネクスー面白映画発掘人のレビュー・感想・評価

Curve(原題)(2016年製作の映画)
2.4


少し前にSNSでに話題になった10分の短編映画。
監督の#ティムイーガン が自身の製作会社の
プロモーション用に作った。
各国の映画祭で10の受賞と3ノミネートを果たす
など高い評価を受けている。

コンクリート質ですべりだいのような歪曲した壁から
落ちないように留まろうとする女性のカットのみで完結する作品。
そこはどこだかわからないし、なんだか不気味で
奈落のような底に落ちないようにただ這いつくばる。
どうやら前にも同じような状況の人がいた模様。
なんとかそこから脱出しようと試みるが、やがて雨が降ってきて…

-


まだYouTubeに残ってたので今更ながら視聴。

観ている最中、主人公からはその緊張感が伝わってきて、
非常にのどが渇く作品のように感じた。
鼻息だけでこんなにも緊張感って伝わってくるのかという雰囲気。
10分という上映時間を手術時間に見立て、
中絶のメタファーなんて解釈も通っているようだが
(確かに子宮っぽいシルエットに、流れる血、破水のような雨)、
なんだか判断材料にするには
少し深読みしすぎな気も個人的には感じたり。
女性の恰好とかも何か関連する意味があったんでしょうか。

冒頭の波も色々な伏線を想定させるけど、
その時のコンディションからか、
小便の波が来ているだけの間隔の狭いもの
くらいにしか見たときは感じず、
深い意味が何かあるというより、
とにかく緊張感を感じさせる絵を撮った
という風に感じました。

10分ながらも色々考えさせられる動画なので、
今までたまたま見逃してしまっていた人や
スキマ時間に思い出された方は
一度見てみても良いのではないでしょうか。