せんちゃん

さよならテレビのせんちゃんのレビュー・感想・評価

さよならテレビ(2019年製作の映画)
3.9
作品の意図をつかみかねるところがあり、久々パンフレットを購入して読みました。
土方さんが一番率直に、送り手側の意図や揺らぎが伝わることを書いてる気がしました。プロデューサーは自分に酔ってる部分あり、という印象。
でもこの文章がよめてよかった。日本のサラリーマンという文章だったのが再確認できたので。

内容は、NetflixとかYouTubeと戦おうとする新しい試みと奮闘、とかではなく。
実際の現場は、目先の視聴率に追われつつ、働き方改革と人不足と目の前に視聴率に追われる日常のループ。
むしろ、普通に毎日放送する中でミスも発生し、それに足をとられたりもする。
ゆでカエル状態。
私が一般企業でそういう状態だから、そこに注目したのかもしれない。

全体として、なんらかストーリーを成立させたりカタルシスを多少なりとももたらさないといけないので、何人かのスタッフにフォーカスし、成長を見せてはいました。私が製作側でも、こうしちゃうかも(いいかどうかわかんないけど)と思いました。

沈みゆく船の現場を撮影した、とおもえば貴重かもです。