さよならテレビのネタバレレビュー・内容・結末

上映館(2館)

さよならテレビ2019年製作の映画)

上映日:2020年01月02日

製作国:

上映時間:109分

あらすじ

「さよならテレビ」に投稿されたネタバレ・内容・結末

巧妙な仕掛けというか「罠」ですよね。この作品の骨子は。評価が低い方は、いわゆる普通のドキュメンタリーとして観ているから、面白くないんだと思います。

私は劇場で見始めた時から違和感がずっとあって、圡方監督がこの映画で伝えたい事が最後の方まで、みえなかったんですよ。ナレーションもない、ドラマツルギーな編集。その際たるモノは、要所要所で意図的に挟み込まれる澤村さんの意味ありげな表情。あまりにも撮れ高の良い素材(普通のドキュメンタリーは撮れない事が多くて、夕景とか街の風景入れてナレーションで補完するんですよ)完全にドラマ作品だなと。

しかも冒頭でドラマだって、ネタバレしてるんですよ。一度撮影を中止されて、再開した際に配られた紙には、「机にマイクは仕込まない」「撮影する時は許可を取る」そして『編集チェックをする』と書いてある。
これで、この作品は完全なるドキュメンタリーとは、ならないと。撮られる対象者たちが「編集チェック」をするならば、怒鳴っているシーンや、視聴率ばかり気にする番組プロデューサー。あまりにもステレオタイプの嫌な上司。それを編集チェックでみて本人のオッケーが出るワケがない。
それで監督はどうするか。『これは日本全国の報道番組の日常を切り取った作品、所謂「今のテレビとは、こういうものです」と伝えるためにわかりやすく構造を見せるので、あくまで皆さん個人の人格によるものではないです』と説得したに違いないです。前作のヤクザと憲法もそうですが、監督は保険を掛けるのが物凄く上手いんですよね。

タイトルも「テレビの作られ方」がしっくりくるけど、「さよならテレビ」の方がキャッチーですもんね。
最後のネタバラしは、ニヤニヤしっぱなしでした。

でも、テレビの事だけじゃなくて日本の会社組織であれば同じような事が起きているんでしょうね。
ドキュメンタリー風って気付いてもちゃんと楽しくて好きでした。
カメラを止めるなやないかい!いや、逆カメラを止めるなやないかい!

めちゃおもろいし、構成がとにかくうまい。というかうますぎる。それはラストを含めて。うますぎるところも狙ってるというか。記者とキャスターの首切りと猫の殺処分を重ねて描くところとかすごいよね。

でもだからこそ、無責任な視聴者としては、監督が追い込まれて焦ってしまうような、完全に監督の意図や狙いを超えたシーンが見たかったし(それはたくさんあったし、映像にもなっているのだろうけど、もっと)それをあのラストの後に見せてこそじゃねえかとか思った。
けど、そういう無責任な欲望が今のテレビを作ってきたし、だからさよなら。
オワコンと呼ばれて久しいテレビの今についての話かと思ったけど

最後にテレビ(というかドキュメンタリー)とはそもそも…みたいな話になっちゃった?
ラスト云々や、ドキュメンタリーなのかどうなのかはひとまず置いておいて、ただひたすら面白かった。

やっぱり生放送っていうのは三谷幸喜のラヂオの時間のごとく、アクシデントにまみれてるもんなんやなぁ。。

テーマは何なのかっていうことが度々出てきてたけど、正社員と契約、残業超過、偽装取材、目先の視聴率などなど考えさせれらることてんこ盛りで死ぬほど面白かったです。

海外のテレビ曲とか労働時間どうなってるんやろうなぁ〜
物語の出だし
カメラが入る報道部のフロアに向けて、監督の短い自己紹介と概要説明から始まる。
しばらくすると
「2ヶ月後」
ってテロップが入る。

ばっすり飛ばされた何かを感じました。
日頃「伝えるとは」とか「情報とは」とかについて考えて行動し続けてる人達を、「カメラを回す意義」「協力する理由」って点で説得するのめちゃくちゃ大変だろうな…!業務上の差し支えも半端ないだろうし…
とちょっと期待してしまいました。

最後のネタバラシのシーンに入る前に
澤村さんが言ってた事「このドキュメンタリーを何処に落ち着けるの?物語として纏めるために削げ落ちる「深み」のような物についてどう思う?」みたいな旨だったと思うけど
それに対する監督のレスが、最後の数分間の奴…って事で良いのですかっ…?!
「現実」を素材として扱った「虚構」とか「創作」って事、そんな事を念押さなくても…
フレームがあるからにはフレーム外の事がある。何にフォーカスするか、
人はそれを監督の「視点」っていうんじゃ無いの…?
いや、なんで最後ムッとしちゃったかっていうと、今まで見て来た物語を取り上げられた気持ちになったからですね、きっと…。
自虐的になる事を、優先された…。いや、客が嫌いなのか…?何も作り出さず、口を開けて美談を放り込まれるのを待つだけの肥えた豚どもめ!と言われたのか…?
水を浴びせられた、とまでは言わないけど、
このモヤモヤが作り手の思い通りだと思うと、一層、チッ…ってなりました。

澤村さんの最後に言ってた話、
それは飛ばされた2ヶ月間の中にもあった気がしてます。


なんか文句ダラダラですが、いや、こんなぶつぶつ言うような映画じゃなかった…
とてもいいドキュメンタリーでした!
オススメです!

・澤村さんの、信念に全振りしたご自宅…いいですね…「もうちょっと肩の力を抜けよ」とか100余計なお世話です。
・映画鑑賞後みる、福島さんのチラシの顔
・桜のリポートで小学生くらいの男児が「やっぱ俺が必要なんじゃん」って言うところ。グッと来ました!
・渡部さんの食レポ、好きでした。最後の流しそうめんレポ、年配のカメラマンさんの「OK、君がいいなら」ってとこも。
とても面白かったです。最後の1分で少しネタバレはそんなに重要ではなくて(最後に持ってくるものでもないかな)、真実はそれでも十分滲み出てるように感じました。


誰もそんなに強い政治意識を持ってないところ。視聴率主義がこんなに浸透しているとは思いませんでした。(視聴率から逆算する人材が求めらるようになってる業界)

残業時間100時間超えないように上から命令が来た、と発表されたとき、スタッフたちが、そんなことするとテレビの質が落ちるとか、残業減らして視聴率上げろとされても無理とか、現場は結構反対の雰囲気になった。ブラックだなと思いました。

渡邊君の報道倫理違反。組織に認められるために不正をする。

福島キャスターの良心との葛藤。

澤村さんの熱い思い。こんな人にこれからのテレビ業界を任せたいと思いました。
東海テレビ制作は
自分の当たり外れ関係なく
極力観るようにしてる。

報道番組はもうなくなったと思ってる。
情報番組ももう何年も観てない。

ドキュメンタリーとのことだけど
終わり20分くらいのあたりといい
メインにあてられる3名の方が
エンドロールで「出演」として載るあたりといい
魅せるなぁと思った。

作品内で東海テレビの契約がきれ
テレビ大阪にいったワタナベくんは
今どうしてるだろうか?
なんかおかしいとは思ったんだよ、腐ってもテレビだと思ったのにそのテレビを支える人たちがこんなに旧時代然とした考え方/仕事のやり方なのか??って
いかにもテレビ的なカットがこれ見よがしに入れられてたのに気付かなかった、いや、出演者を出演者として観ないようにするためにそう思い込んだのかもしれない。
藤村さんは結局なんだったのか、彼は出演者であって出演者でない???フューチャーは仕組まれたものなのに契約社員であることは本当??
共謀罪について話してる時に「ぼくよく知らないんですよね」って飄々と話すディレクターに呆然とした割には自分だって全然知らないことを少し遅れて自覚する。
久々のミニシアター系映画、予告でやられちゃったな、疲れた。
突然の水島博昭教授にはびびった。
ドキュメンタリーのフリした「映画」です。ずるい。
結局何が正しくて何が悪で、テレビがどうなってるのかは一切わからず、してやられたなという気持ちになるだけ。
面白かったです。
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