あさ

ミス・アメリカーナのあさのレビュー・感想・評価

ミス・アメリカーナ(2020年製作の映画)
4.1
MeのMVをこんな風にしたい!って思いつきのようにイメージを列挙するテイラー。それがそのまま映像になってるのを見て、なんでパワフルなんだろうと。想像力を現実に落とし込める、実現させるってすごいなとひたすらに感動でした。

作詞の場面とかすごいリアルだったな。ぼん!と頭に浮かんだ言葉やリズムがフィットする。タレントってこういうことかと。

カントリーソングを歌っていたのにポップに転向してどうこう言われてたときとか、恋愛関係が恰好のネタになったいたりとか、テイラーって注目が大きい分、アンチも多かった(多い)んだろうなとは思ってた。(わたしも昔はそういうアンチの意見を謎に調べたりしてた。)けど、こうして見ると本当にひどいね。

良い作品を作りたいというプロ根性も、天性の才能も、1人の人間としての価値観や信念も。囁かれ続けたゴシップを取っ払って、テイラーの素敵な部分がリアルに見えてよかった。
彼女の歌はまさにダイアリーだよね。これからも聴かせて欲しい。

しかし、番組司会者の若い女性がああやってステレオタイプな「女性像」を批判するのって、見てていや〜な気持ちになるな。

日本でも最近、有名人が政治の話をすることについて議論になったけど、ディクシーチックスの映像を見てこういうことかと思い知った。あの時代に若い女性が政治の話をするとこうなるのか、と思ったけど、ぶっちゃけ今も変わらないんだよね。
だからこそ、テイラーの行動がいかに勇気のいることだったか。信念ってほんとうに大切だなと思いました。
あさ

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