美術館のドキュメンタリーなのに、自然の風景描写から始まるところで、あれ？ちょっと普通のとは違うかな、と感じる。
歴代スペインの王たちが収集したその時代背景、文化的・政治的な細部まで広げつつ、案内人のジェレミー・アイアンズが作品にまつわるストーリーを語る。あくまで王の「個人的に好みの画家」により描かれた「きちんと購入した絵画」のルーツを追って、カメラはヴェネツィア、ナポリまで飛ぶ。
そして美術館の館長・学芸員や女優、舞踊家、さらに200年記念事業に携わる建築家フォースターまで、それぞれのお気に入り作品を挙げる。
スペイン領だったフランドル、ヴェネツィア派、ルネサンスとその幅は広く、地元スペイン派の奥は深い。
絵画を映し出すのは比較的一瞬で、結局、これは現地へ行って鑑賞しなくては！となるのでよいプロモーションになっている。
個人的ツボは
ロヒールヴゥンデルウェイデン「十字架降架」ドアップの迫力
フラアンジェリコの汚れ無き肌ツヤ
最近の寄贈により中世絵画コレクションが豊富に、という情報
とにかく行きたい！！
