クリーム

ブレスレスのクリームのレビュー・感想・評価

ブレスレス(2019年製作の映画)
3.5
主人公の男がSMの窒息プレイに目覚めて行く様を描いた話で、常人には理解し難い趣向の人達のお話。主人公が、急激にのめり込んで行く姿にそんな感じなのかぁ。と傍観するもイマイチ入り込めなかった。あくまでも傍観な作品でした。
妻を不慮の事故で失い、全てに無気力な日々を送る外科医のユハ。救いを求めたのは、偶然迷い込んだSMクラブだった。SMプレイとして首を締められ、酸欠状態に陥るのだが、朦朧とする意識の中に死の直前の妻の姿を見る。ユハはこの恍惚感が忘れられずに再びモナを訪ねるのだった。




ネタバレ↓




ユハは、妻との出会いを見せてくれる窒息プレイを再び味わいたくて、モナを訪れ、どんどん窒息プレイの虜になり、周りが全く見えなくなります。
妻が亡くなってから、初めて感じる至福の喜び。自分が探していたのはこの恍惚感だった。モナも何かを感じ2人はエスカレートして行く。そして、モナがプレイのストップを見誤る。ユハは救急搬送されます。自分の勤める病院にベルトだらけのコスチュームで…。院内の誰も騒がないのが可笑しかった。その後、ユハは、モナに何でも好きにして良いからもう一度窒息プレイをして欲しいとねだるとモナは歯を抜かせて欲しいと言って、ユハの歯を抜きラップで窒息させるも途中で恐くなり止めてしまいます。
その後、吹っ切れたユハは、SMクラブに行き踊っているとモナがやって来ます。再会した2人。ユハはモナに笑いかけて映画は終わります。
映像は、美しくSMの話なのにイヤらしさが無かった。特に綺麗だったのが、意識が無くなった時に握っていた青いガラス玉が落ちる映像。何か意識が消えて行くのと重なって良かったです。
ユハが生きる糧を見つけたのは、良かったのかな?
常に死んでも良いと思っていたユハだからこそ、辿り着いた、巡り合えた生きる糧なんだろうと思います。メデタシ、メデタシだな。
クリーム

クリーム