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ひとくずのmatsuのレビュー・感想・評価

ひとくず(2019年製作の映画)
4.4
フォロワーさんが高評価なので見たかった作品…U NEXTの新規リストで見つけて早速鑑賞

2019年製作の作品だが、終始、昭和の雰囲気だし時代遅れ感満載だけれど…

カネマサ(演:上西雄大)が不器用だが人情味溢れる心優しい魅力あるキャラクターであり、子役の女の子もメチャクチャ良かった

正直この映画は超良かった、ところどころ泣けた、終盤流れる歌も昭和っぽくダサいがストーリーに合っていて良かった



※ネタバレ含みます

何年間も空き巣をして何とか食いつないできた少年院や刑務所暮らしを何度もしてきたカネマサ(金田マサシ)

ある日空き巣に入った家で、6歳の女の子マリが一人放置されていた

母親が何日間か留守にしていて食べ物がほとんどない状態、おまけに体や手首にタバコの根性焼きやアイロンを押し付けられたあとがあった(明らかに虐待された傷跡)

カネマサがマリに食べ物を買ってあげて風呂にも入れてあげた翌日に、母親リンが彼氏(ヤクザ)と旅行から帰ってくる

幼い頃から母親の彼氏(ヤクザ)から何度も虐待されて育ったきた過去があるカネマサは、マリを自分と重ね合わせる

マリを救い出すためにカネマサはリンの彼氏と格闘する…その最中に殺害してしまう(死体は遺棄する)

カネマサは今まで虐待されてきて怯えるマリに優しく接してあげる、リンにも母親としてきちんとマリの世話をすることを強制する、学校のいじめっ子も懲らしめてあげる、虐待の傷跡はカネマサの金で除去手術をしてあげると約束する

カネマサはマリの母親のリンの心の傷も少しずつ癒やしてあげる、リンもまた親から虐待されて育ったので母親としてどう振る舞うべきか悩んでいたのだ

リンは放置したり世話をしてこなかった事をマリに心から謝罪する

終盤、カネマサ・マリ・リンの絆がだんだんと強まり、本当の家族のようになってくるが…

明らかに昭和っぽくて古臭い雰囲気なんだが、心揺さぶられる良い映画だった、なぜか分からないが結構泣けた
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