ナーオー

プロミシング・ヤング・ウーマンのナーオーのレビュー・感想・評価

4.0
スカッと度で言えば「アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ」の方が上です。

正直に言うともちろん面白かったですが、期待しすぎた分ちょっと物足りなかったです…
予告を観た時はレイプ犯たちを去勢して、コテンパンにする壮絶な復讐劇かと 思っていましたが、案外あっさりしていました… もっとバイオレンスを もっとバイオレンスをくれ〜 という物足りなさが正直ありました。

しかしながら今作でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたキャリー・マリガンの演技は素晴らしかったです。彼女の演技力が大爆発していて、これは観ないと損です!

また酔った(フリをした)主人公キャシーを家に連れ込むスケベ男たちをアダム・ブロディ、クリストファー・ミンツ=プラッセという普段はナイスガイな役柄が多い俳優たちばかり。だからこそ女性を性の対象としか見ていないヤリモク感が出ていて、この配役は現実味があり良かったと思いますが、本作に登場する男達は、揃いも揃って「ダメ男」として描かれていて、「男は未熟で単純な生き物だ」と言われているようで、同じ男性としては非常に居心地が悪かったです笑 世の男性が全員が全員 こんなんだとは絶対に思わないで欲しいです。

しかしながら男性ばかりに裁きを下すのではなくて、レイプを「見て見ぬふり」をした女性にも復讐しているので、ただ女性万歳!という映画ではなかったです。

それでも正直スカッとはしなかったです。
スカッとしたいなら「アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ」を観ましょう。
ナーオー

ナーオー