kassy

プロミシング・ヤング・ウーマンのkassyのレビュー・感想・評価

3.6
未来が約束された若い女性が事件によって未来が閉ざされてしまう悲劇と復讐を描いた作品。

主人公のキャシーは日中を無力に過ごし夜な夜なクラブで男を引っ掛けては制裁を加える日々。ある日大学時代の同級生と再会したことで、過去の事件の復讐を始めるのだった…

うーんちょっと期待しすぎちゃったかもしれない、というのが正直なところ。
性被害と未来ある男性と未来ある女性の対応の差に絶望を抱くようなエピソードの数々に辟易し、描きたいメッセージには強い肯定を覚えた。

しかしキャシーのやっている事の直接的な事はあまり見せない美学のためキャシー自身が優しくて中途半端に見えてしまう印象だった。正直もっと怖くても良かった。ゾクゾクと楽しかったのは最初と最後。

ラストはそう来たか、とは思ったもののやはりどちらかというと無力感が漂い、個人的にスカっとするよりはもやもやの残るラストだった。
男性の力に屈してしまい、そこを機転と頭脳で切り開くものの、でもなぁ…と思ってしまう。

キャシーは復讐するには優しすぎたのかもしれない
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