MMM

プロミシング・ヤング・ウーマンのMMMのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ラストはわりと衝撃的な展開。

みんな他人が事件に巻き込まれた時にはわりと冷たいのに、自分とか身内が巻き込まれたとわかると見方も言い分も変わるのって、どんな事件や事故にも共通してるよね。でもそれってどうしようもないことというか…人間なんてそんなもの。だから自己責任で片付けられてしまうんだろうけど、もうちょっと他者の痛みに耳を傾けたり労わることができればニーナは死ななくてすんだのかもしれない。

予告で爽快復讐劇!って煽ってたから、もっとクズ男を成敗していく話かと思ったけど、バーで出会った男性にはシラフでした〜ってバラして帰っていくだけなのね、と少々物足りない。

学長の娘や昔の女友達?とか、結局ちゃんと復讐を成功できたのは女性に対してだけで、アルをはじめとする男性への復讐には失敗して、逆に自分が殺されてしまうオチ。女ってどこまでいっても弱い立場なんだな。

ライアンが本当に残念だった。中盤の幸せムービー見せられた時点で、終わりを確信した。でもライアンって本当にキャシーを愛してたのかって問われると微妙そう。愛してたけど、自分の保身の方が上回ってしまった感じかな。キャシーがバーでお持ち帰りされる姿をライアンに見られたあと、誤解を解こうとライアン家に行った時に「私にもうチャンスはないの?」っていうキャシーのセリフと絶妙に重なる。これも女性の貞操がだらしないと、周りから罵られるし拒絶される理由にもなる。じゃあ男性は??っていう話なだよね。(ニーナの事件は貞操観念が緩いどころの話ではないが)。ライアンが警察に真実言わなかったのはまじでクソだった〜

最後にキャシーが殺されるシーンは、本当に現実世界のどこかで起こっている事件にありそうで怖かった。まさか殺されるとは。しかし、結婚式に警察が乗り込んできたところで超スカッと!!でも、スカッとと同時にキャシーが殺されてしまったことへの絶望感というか何というか…

ただキャシーがニーナのことに対して、なぜそこまで責任を感じるのか、もう少し2人の関係性を語る内容があっても良かった。
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