suke

プロミシング・ヤング・ウーマンのsukeのレビュー・感想・評価

4.0
過去そして現在、男性社会に抑圧されてきた女性の声が悲しき亡霊が如く現れ、見終わった時なんとも悲痛な心持ちになる。
パリスヒルトンやブリトニースピアーズ、パステルカラーの小道具や衣装、プリンセスライクでファンシーな調度品など、さまざまな「女」を規定するコードが、それとは裏腹な行動をする主人公とある種の毒々しい化学反応を起こしている。無意識に忘れ去ろうとしてきた、見ないようにしてきた歴史が蓄積してきた毒ダメージ、呪いを突きつける映画。でも見てよかったと思える。脚本が、演出がとても良い。
suke

suke