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プロミシング・ヤング・ウーマンのnewのレビュー・感想・評価

3.8
明るい未来が約束されていると思われていたものの、理解しがたい事件によってその道を絶たれてしまったキャシー。以来、平凡な生活を送っているように思えた彼女だったが、夜になるといつもどこかへと出かけていた。彼女の謎めいた行動の裏側には、外見からは想像のできない別の顔が見え隠れしていた。

アカデミー賞脚本賞受賞の傑作サスペンススリラー。
所謂、フェミニズム作品で、女性の性搾取や社会的な立場の弱さを題材としている。最近この手の作品は、非常に多いがここ迄POPかつエンターテインメントに富んでいる作品は少ない。テーマは重く、ミステリアスな冒頭から始まるので、一見複雑な作品に見えるが、
蓋を開けてみると、男性=悪と言う分かり易い構図かつ勧善懲悪の物語として仕上げているので、非常に簡潔的で分かり易い。裏に重いテーマが添えてあろうが、このシンプルな作りは、感情移入がし易く、何より爽快。
フェミニズムに少しより過ぎではある気もするが、性犯罪による悲劇が絶えないのも、それは誰が悪いのかも明白なのに、泣き寝入りするしかない人が大勢いるのも事実。こういう当たり前の"悪"に対して、ハッキリと"悪"である。裁かれざるべきであると突きつけていた作品。
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