これは単純に相当面白かった。
だけど、映画自体は単純じゃないんですよねｗ
想定してないタイプのこれまでにない復讐劇だったな。
ただならぬ野心を感じる意欲作。
女性監督の感性じゃないと作れない斬新な復讐スリラーですこれは。
この前みた『REVENGE リベンジ』が「結局、女が悪いってことですね」って気持ちにしかならなかったんだけど、エンタメとして成り立たせながらも、性暴力自体のみならずその背後に見え隠れする男性優位社会の都合の良さ、女性を社会的に軽視するように働く価値観などの問題に対して真剣に考えさせてくれる脚本が頭良くて、どう展開するのかで楽しませる手腕も素晴らしかった。
キャリー・マリガンといえばもうこの映画って感じですね。
それぐらいの自由自在で、絶妙な加減で可愛くも不安定にも悪魔にも見える圧倒的演技。
間違いなく代表作になったと思う。
挑発的にして、予測不能で、洞察に富み、暴力シーンほぼなしでもお腹にド派手にガッツリ食らってしばらく歩行困難になってしまうかのような刺激的な傑作でした。
見るべき。
