広島カップ

プロミシング・ヤング・ウーマンの広島カップのレビュー・感想・評価

3.5
ヤング・ウーマンの復讐劇。
サラ金から幾らか借りている...?と咄嗟に思ってしまった英語に疎い私が辞書を引くと、"プロミッシング"という単語には「有望な」という意味がある。

ヒロインの親友が殺された過去の事件に対する一風変わった感じのするそれ。
復讐物は一般的には「テメェら許さネェ、片っ端から血祭りに上げてやるぜ」のような高倉健的な熱量を纏ったものを勝手に連想してしまいますが本作は違う。

ヒロインの表情やそれの道具などにも力の入った大袈裟な迫力が無い、その瞬間を派手に見せることも無い、でも充分観客を引き付けて観せて来る不思議な魅力。
またインテリジェンスのある彼女にどこかサイコ的な味わいを持たせていて、今までに観たことの無い色使いの復讐劇になっている。
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