てつこてつ

プロミシング・ヤング・ウーマンのてつこてつのレビュー・感想・評価

3.5
タイトルから、まさかこんな内容の作品とは全く想像出来なかった!
皮肉が効いた逆説的なこのタイトルは、ある意味、秀逸。

キャリー・マリガン演じた主人公が、誘った男から浴びせられる「大してセクシーでもないくせに!」そのものの、そこまで美しく魅力的な女性でもなく、また若さも無い点がかえってリアル。

全く予備知識無しで鑑賞したので、彼女の正体、その目的が徐々に解明されていくストーリー構成が上手いと思った。その反面、テーマとしてはややありきたりな感もあるけど、それだけこの手の問題ってのは日本でもあるように、アメリカでは大きな社会問題なんだろうな。

女性監督作品と聞いて、色々と納得。

冒頭に、かつて「O.C.」で人気を博したアダム・ブロディが久々に登場していたので、おお・・と思いきや、あのような使い捨て的な使われ方で残念。でも、主人公が一体全体、彼や、メモにしている過去に関わった人物たちにどのような仕打ちをしてきたのかが不明瞭なのはややモヤモヤする。

エンディングもちょっとアッサリし過ぎ。出来れば、せっかく芽生えた恋で幸せになってほしかったな。
てつこてつ

てつこてつ