イチロー51

バルカン・クライシスのイチロー51のレビュー・感想・評価

バルカン・クライシス(2019年製作の映画)
3.2
コソボ紛争下で起きたセルビア系住民の虐殺事件とロシア特殊部隊による空港制圧作戦を題材に実話に基づき描いたミリタリー・アクション。
バルカン半島のユーゴスラビアで起きたセルビア人とアルバニア人による内戦は、ロシアや、アメリカを初めとするNATO諸国を巻き込む紛争に発展する。1999年、NATO軍がセルビアの空爆を始めロシアとアメリカの対立が深まる中、ロシアの特殊部隊は戦略の要であるコソボのプリシュティナ国際空港占拠の指令を受ける。

ハリウッド映画では、アメリカが正義で、ロシアが悪の設定がですが、本作はロシアが正義です。
題材は良いのに演出や脚本、描き方がいまいちで少し退屈になります。後半のロシア特殊部隊数人とアルバニア軍数百人との激闘が本作の見どころです。

余談
本作では、アルバニア人(イスラム教)が悪で、セルビア人(キリスト教)が善に描かれていますが、セルビア人もクロアチア人を迫害し、虐殺しています。
同じ地域に異なる人種、異なる宗教が存在するユーゴスラビアで起きた悲劇を世界は忘れてはなりません!

出演者のセルビア出身の「ミレーナ・ラドゥロヴィッチ」さんは、スッキリ美人ですね。