風来坊

バルカン・クライシスの風来坊のレビュー・感想・評価

バルカン・クライシス(2019年製作の映画)
4.0
jユーゴスラビア紛争、コソボ紛争をロシア側からの視点で描いたミリタリーアクション映画を観るのは始めてかも知れません。
かなりロシアに都合良く描かれているが、紛争にはそれぞれ言い分はあるしロシアとセルビア合作の映画なので仕方ないところか…。

チャンスはあったのに何であのムカつくベレー帽のひげ面を放ったのか?
印象に残る悪役を残したかっただけのようで展開的に都合が良すぎ。
冒頭からの掴みは最高ですが、中盤はちょっと停滞します。展開に緊迫感を持たせるのと終盤への溜めではあるのですけど。

爆発シーンを筆頭にアクションシーンはお金を掛けており迫力満点。
スローモーションと映像エフェクトを使用した銃撃戦も凄まじい迫力。
お決まりの展開には見えるけど敵を迎え撃つクライマックスの死闘は凄まじくテンションが上がります。

爆発物に長けたベテラン兵、美人の女性スナイパー、歌が下手くそでお喋りなムードメーカー、カッコいいタフガイなどキャラクターも魅力的。
クソガキと極悪非道なひげ面と悪役も活きていましたね。
仲間が魅力的だけにあの人だけでなく、仲間の近況も知りたかったが…。

紛争の悲惨さとか政治的背景の描写もあるにはあるが、アクションエンターテイメント重視なのでその辺を求める作品ではないかと思います。
アクション映画好きの私としてはスゴく楽しめた作品でした。

まとめの一言
「グッサリ!」
風来坊

風来坊