この映画、いろんな点で無理がある!
言いたいことはいろいろあるが、まず脚本と演出が駄目。
原作はいいんだからさ、それを活かすよう構成をもっと練らないと。
とりあえずこれとこれを足しといて…あ、これも入れとこ的な脚本家の安易な姿勢が浮かんでくる。
前作も原作のいいところを継ぎはぎした、原作フランケンシュタインみたいな映画でありましたが、それすらまだマシに見えてきた。
というのも継ぎはぎしただけだったので。
今作はオリジナルの要素を足しており、そこの展開がもったりするわ、解決が強引だわ、セリフで全部語ろうとするわで、こんなん違う意味で泣けたわ。
まあでも、どんなひどい映画にもいい点はありまして。
おばあちゃん役の宮本信子は良い。
本人を消し切れてはいないのだが、みんなの心の中にある総体的な優しいおばあちゃんになっていた。
前作の出がらしみたいな映画と言う評価もありましょうが、『ドラえもん』は2時間弱の映画1本で使い切れるほどやわな素材ではないのですよ。