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映画 えんとつ町のプペルのToroのレビュー・感想・評価

映画 えんとつ町のプペル(2020年製作の映画)
4.0
奇跡が近づいてる。

えんとつ町のプペルという曲を心の底から好きになれた。原作は読んでるし、ストーリーもあらかた予想はできるしその通りだった。

それでも気づいたら泣いていた。
こんな清らかなものが身体にあったのかと心底驚く笑

子どもも大人も泣ける映画。その触れ込みかつ原作総指揮の西野亮廣さんのファンでもある身としては期待半分不安半分だった。もし、自分の感性とあわなかったら一気にこの1年ほど抱いていたワクワクが冷めてしまうから。

そんな心配は見事に打ち砕かれる圧倒的な世界観の作り込みにまず感動した。まあ、雑多なのに綺麗を思わせる町並み!!あれを大画面で見れただけでまず満足。序盤でわけもわからずジェットコースターに乗せられていく感覚は映画への導入として痺れた。そこに畳み掛けてくるドラマは夢を見て行動をする勇気と思いに心打たれる。

西野亮廣というドラマを知ってるからこそより強く映画に入り込めた。原作者のバックボーンが見えたことによる補正を映画で感じるってのは初体験。いいもんです。

原作で感じた手を使って肌で感じた瞬間の感動を、今度は音も交えて全身に浴びることができた。
原作にはないラストシーンからのエンドロール。泣けるところは多かったけれど、あのエンドロールは西野さんのペン一つから大海に飛び出していく勇気をまさに描いていて込み上げてくるものがあった。

人の夢に夢を見る。
そんな世界を見せてくれて本当にありがとう!!!

とはいうものの気になることはあるにはあって、1つ目は声優。
いや皆さん素晴らしいんだけどそれでも最初にうって引っ掛かりを感じてしまうのは俳優と声優の違いなんだろうなと。この映画をヒットさせるためには有名俳優の起用は必須だっただけにこの不器用さももはやひとつの仕掛けなのかもしれない。

2つ目は挿入歌。いや、これもいい曲ではあるんだけど、なくても良いなとは思っちゃった。新海誠のように親和性はそこまで高くなかった。歌い出した瞬間はちょっと熱が下がってしまった。挿入歌いるならこれもロザリーナが良かったかな。。ってくらいにエンドロールは最高でした!!
正直映画観るまではそこまでロザリーナの声ははまってない様に感じたのだけど、映画観てからのこの曲との相性のよさよ。。素晴らしい曲と声だ..。

というように結局微妙だなと思ったことも一周回ってよく感じるようになっちゃうもんだから、もう正常な判断なんてないわ笑
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