chiyo

野蛮人として歴史に名を残しても構わないのchiyoのレビュー・感想・評価

4.0
2022/6/14
タイトルは1941年、ルーマニア軍の最高指導者が宣言した言葉で、その直後に“オデッサの虐殺”が発生。その負の歴史をショーとして再現し、現代人が罪と向き合うことを提案したい女性演出家が主人公。が、内容が内容なだけに困難が多く、彼女の私生活も雲行きが怪しい感じ。そして、彼女の思想を軸としたショーは一種のプロパガンダとも言えるけれど、終盤のドキュメンタリータッチな一連のショーはさすがに見応えがある。ただ、そのショーを見る観客の反応は、現実に近いものなのか想像のものなのか、その見極めが非常に困難。もし前者であれば、とてもじゃないけれど擁護は出来ない。あの反応が正しいと思う?という、現代人への疑問の投げ掛けであれば良いのだけれど。
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