野蛮人として歴史に名を残しても構わないに投稿された感想・評価 - 3ページ目

『野蛮人として歴史に名を残しても構わない』に投稿された感想・評価

ヤギ

ヤギの感想・評価

4.0

主人公は演出家として、独ソ戦中のルーマニア軍におけるユダヤ人の虐殺をテーマに劇を制作する。
歪んだ愛国者のキャストと揉めたり、市のプロジェクトであるため役人による検閲を受けたり、悪行を否定するための…

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初ラドゥ・ジュデ監督作品。
皮肉が効き過ぎてて、面白い。と言うか興味深い。最初は置いて行かれるかもと不安だったけど、所々見られるユーモアに笑ってしまい飽きることなく鑑賞。
ショーで再構築されるルー…

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自国の差別的側面を照らし出す作劇は『アーフェリム!』と同型だが、リベラルな映画監督対無知な庶民、といった図式が単純。アレントからウィトゲンシュタインまで、大量の学術書を読み込んで作り上げた巨大スペク…

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木木

木木の感想・評価

4.1

自国の黒歴史を御涙頂戴な歴史改変はあってはならない。公共な場所でパフォーマンスをするときに真正面から包み隠さず表現するのは、正しい表現ではないと思うが、この作品を通して見えてくる人間の心理が浮き上が…

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Taku

Takuの感想・評価

5.0

ラドゥ・ジュデ監督作。WW2時のルーマニアにおける大虐殺、つまり自国の負の歴史をテーマにしたショーを実施しようとする女性演出家の話。全編を通して示唆される人々の歴史認識の歪みが、本作のメタ的な作りに…

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梅田

梅田の感想・評価

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ルーマニアの歴史の暗部「オデッサの虐殺」事件を再現するショーを企画した女性監督の顛末がブラックユーモアたっぷりに描かれる。登場人物どうしの口論や衝突をカメラを左右にパンしながら長回しで撮り続けるのは…

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CHEBUNBUN

CHEBUNBUNの感想・評価

4.0

【自己と対立するよりも、世界全体と対立する方がましである。】
JAIHOでラドゥ・ジューデ監督の『野蛮人として歴史に名を残しても構わない』が配信された。本作は東欧最大の祭典カルロヴィ・ヴァリ国際映画…

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ルーマニアの鬼才ラドゥ・ジューデ監督による日本未公開の問題作。
第二次世界大戦中の1941年、ルーマニア軍最高指導者アントネスクは「野蛮人として歴史に名を残しても構わない」と宣言。ウクライナ南部にあ…

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菩薩

菩薩の感想・評価

4.2

『アーフェリム!』ではロマ差別で本作ではユダヤ人虐殺、まだ二作しか観てないのでなんも言えんがこの監督の作風は「自虐」なのかもしれない。それこそこれを日本で再現するなら南京大虐殺や慰安婦問題を持ってく…

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共産圏下の検閲さながらに屹立する創作活動への障壁とそれに物怖じしない一人の女性演出家の綱引き構図が、馴染みある固有名詞を用いながらの親密な距離感で展開。スピルバーグは恐竜だけ撮ってりゃいいってのは辛…

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