あかり

るろうに剣心 最終章 The Beginningのあかりのレビュー・感想・評価

3.8
ワーナーさんの試写室にて。
緋村剣心を主人公とした実写版の終わりとしてはとても良い作品。時系列的には映画シリーズの中で一番最初にくるので、観終わった今は無性に最初から見返したくなってる。
逆刃刀ではなく普通の剣を振るっているので、剣心の剣で敵が血しぶきをあげながら息絶えていくのがなんだか不思議だった。アクションは相変わらずすごいとしか言えないもので、全ての順序が頭の中に入っていてしかも役を乗せながらやっているのかと思うと凄まじい。
剣心が巴に出会ってからの表情の変化が微かなのだけど手に取るように分かった。主要キャラ二人が感情の起伏がほとんどないので、溢れ出た瞬間を見ると心がぎゅっとなった。剣心が人斬りとして暗躍していた時も人としての些細な幸せを感じることのできる人間だと分かって良かった。
このシリーズは何度でも観たいと思えるシリーズになると思う。

ただ、前作で巴との物語を出しすぎてしまった感は否めない。想像した通りに物語は進んでいくので新しい発見は少なかったし、ただ殺陣と画面の美しさを楽しむ作品になってしまいそうだった。この作品からシリーズを始めるのもまた良かったのかもしれない。けどこれはこれであり。このシリーズの最終作をスクリーンで観ることができて良かったです。
あかり

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