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るろうに剣心 最終章 The BeginningのYACCOのレビュー・感想・評価

4.0
今作を鑑賞し「龍馬伝」を撮った大友監督が以蔵を演じた佐藤健に「るろうに剣心」の緋村剣心を演じて欲しいと思ったのだとしたら、その気持ちがすごくわかったような気がした。
今作はこれまでの「るろうに剣心」とは違い、冒頭から血しぶきが飛ぶ。そして、現れるのは緋村抜刀斎。不殺を誓う流浪人の姿はそこにはない。
人斬り抜刀斎がその名を棄てるまでの期間を描くこの映画が何故このタイミングで作成されたのかいささか不思議だったけれど、見終わった時少しだけわかったような気がした。
今作を見なければこれまでの「るろうに剣心」という物語が完結しないわけではないし、逆にこの映画だけを見る選択肢もあるのかもしれない。(しかし、これを見るとその後の話が見たくなるに違いないが)
これまでの映画「るろうに剣心」を見てきた人ならば見る価値はあると思う。これはもう、「るろうに剣心」の原作ファンというより映画ファンに向けたものなのだと思う。

最後に、余談ですが、新選組の皆様がとてもオトナで…当時、近藤勇、土方歳三は30歳くらい。斎藤一に至ってはまだ20歳そこそこくらいだったと思うのですが、この年齢では出せない貫禄と面構え(いや、面構えはもしかしたらこんな感じだったのかもしれないが…)でした。まあ、斎藤一だけ別の人にするのも…何でしょうけれど…
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