オレオレ

るろうに剣心 最終章 The Beginningのオレオレのレビュー・感想・評価

1.5
アニメも漫画もこれ以前の実写映画も一切見ておらず、存在だけを知っていた「るろうに剣心」。だからか、全く入り込めず、人気シリーズにもかかわらず残り30分を残して寝落ち・・・
まず、主人公にも悪役にも魅力がない。佐藤健のプロモ映画なのかもしれないけど、最初から最後まで常に猫背で目線は下向き、誰とも目を合わさず活舌の悪いセリフをぼそぼそ。ネトフリの日本語字幕がなかったら一切セリフがわからなかった・・・
有村架純も、感情がないロボットみたいで、なんと、彼女の心情を表すのは「日記のナレーション」。おい!
同じくネトフリにあがっているもう一つの方をチラ見したら、そちらは普通に明るい(?)主人公だったので本編だけが別だったのかもしれないけど。

効果線や絵でセリフのない「・・・」のシーンが「さま」になる漫画に対し、同じことを映画でやっちゃいかんだろう。ひたすら間が悪い。それが2時間半近く続く。
あと、これも漫画が原作でその独自の世界観がありゃいい、ってことで時代考証無視なんだろうが、野良仕事や台所女中が絹物着て白足袋、はないだろう!新選組の衣装も、あんな裾が長い羽織で立ち回りできないよね、笑。それを言ったら、みなさん前が見えないほどのざんばら髪。ビジュアル系時代劇だからしょうがないんだろうが・・・
なんかお金はかかってそうだけど、サラダやスープのトッピングにする味のないクラッカーを延々食べているような映画だった。