調伏系V魔虚羅

るろうに剣心 最終章 The Beginningの調伏系V魔虚羅のレビュー・感想・評価

4.0
時は徳川幕府と維新志士が命を懸けて闘う、江戸時代末期。流浪人になり、不殺の誓いを立てた剣心とは全く違う。新時代の為、明確な殺意を剥き出しにする血染めの人斬り抜刀斎。人ならざる者と畏れられる者が雪代巴という人と触れ合い、人として生きて良いのかと葛藤に心引き裂かれる、緋村剣心という一人の人間のドラマパート。血に塗れながら暗殺対象を冷酷無比に叩き斬る、過去作には無かった流血表現と不殺の剣が成し得るアクションとの対比が効いている本作のアクションなかなかに良い。剣心の知られざる過去を明かす追憶編を原作としているが、現在と過去の佐藤健の演じ分けが凄いな。アクションはスタイリッシュ全開の最終章 The Finalのが好きだが、ドラマパートや全体的な流れはシリーズで一番と言っていい。
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