こすけ

るろうに剣心 最終章 The Beginningのこすけのレビュー・感想・評価

3.6
るろうに剣心最終作品です。今までの物語の前日譚。有村架純演じる巴と、剣心の複雑な悲しい愛の物語です。


以下ネタバレあります。多分見てもそこまでネタバレしてませんと思いますが。


縁の出番が来た時はゾッとしました。the final での回想シーンを丁寧に映像化していて、この後のやってくる様々な悲しい未来を思うと心が苦しくなります。前5作品の中では好きな方でした。アクションは、少なめですが、巴と剣心を深掘りして、見ている人たちにずっしりとそれぞれの想いがのしかかっていると思いました。冷酷な人斬りとして、世間からは見られていると思いますが、剣心も一人の人間。一人の人間なのだから、愛を持つこともあるし、背負うものもある。そんな剣心は他の民よりも人間らしいのではないかと。

巴の演技が凄すぎです。表情のなかった巴が少しずつ剣心に心を開いてしまう様子を完璧に表現できていました。実は利用されていたと知ったときの、豹変もすごかったです。

シリーズ全体として、敵の深掘りが浅く、設定も無茶苦茶で、意味不明な行動もありましたが、アクションはピカイチで刀と刀のぶつかり合いと、素晴らしいワイヤーアクションが、見どころでした。最終作品は、登場人物を丁寧に深掘りしていて、素晴らしい作品でした。


我らは皆業深き生き物なのだ。
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