真っ黒こげ太郎

アップルシードの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

アップルシード(1988年製作の映画)
3.7
原作者さん、「攻殻機動隊」の人なのか。

未見だし、よく分からんけど…。

ついでに鑑賞後wikiを見たら複雑な設定まみれで知恵熱が出そうになった。(爆)



(複雑な世界観の話故、色々と簡潔に書いてるので、間違ってる箇所とかあったらすまん。)


大惨事どころか第4、第5の世界大戦で荒廃し、色々あって(爆)人工島オリュンポスが世界の中心(?)になった近未来。
SWAT部隊に所属する女戦士のデュナンとサイボーグマンのブリアレオスのコンビは今日も今日とて同僚と共にテロリスト軍団を成敗していたが、 CV:若本さんなテロリストの男を取り逃がし、同僚数人が犠牲となってしまう。

デュナンとブリアレオスは逃げ延びた男を追うが、その男は協力する警官と共に恐るべき計画を企てていた。
更にその計画の中で、2人の友人であり恩師(たしか2人を社会復帰?させた)でもあるヒトミが狙われてしまう!!!



近未来を舞台に、対テロ特殊部隊の男女コンビが巨大事件に挑む、SF・アクション。
「攻殻機動隊」の士郎正宗さんのメジャーデビュー作、「アップルシード」の初OVA化作品。


ぶっちゃけ、原作とか全然知らない中で見た本作。
「攻殻機動隊」とかも某アニメ専用チャンネルで予告編が流れてたことした事しか覚えてねぇ!!!
(本編は見てない。w)



そんな無知の中で見た本作、物凄い何となくで見たのだが、それが功を奏してか、普通に80年代OVA作品として楽しめた。w

かなり複雑な設定はあるが、基本は王道なバディ物。
悪党を追う特殊部隊員の2人が、事件を追いながら真相に迫り、最終的には巨大な事件に挑むというまぁ刑事アクション映画とかでよく見るアレだ。w
(SWAT隊員だけど)

尺が短いので(それでもこの時期のOVA作品にしては長めだが)、全体的にはテンポ重視でやや忙しなく感じたりはする。
まぁ、それでも主人公チームが真相に迫っていくポリティカルサスペンスなお話は面白いし、良作画なアクションもあちこちで展開されるので、基本は飽きずに楽しめる。

後主役2人の掛け合いや活躍も面白い。
一見めっちゃゴツイ見た目してるブリアレオスだが、耳(アンテナ?)をやたらピコピコしてる姿や、呑気に食事してる姿が何か可愛い。w
勝気女子のデュナンとの人間臭い掛け合いも何か親近感湧くし、見事なまでの萌えキャラだ。w

登場人物も案外良く描けていて、悲しい過去から悪に走った警察の男に、最初は嫌味ったらしかったがクライマックスでは漢気を見せる上官(女性だけどw)等、キャラクターの描き方も普通に良かったと思う。

話はベタだし、バイオレンスも抑え目なので、こういうOVAが初見な人でも取っ付き易いだろう。
(まぁやりすぎスプラッタ気味なのも好きなんだが。w)

難点としては、話のテンポがめっちゃ速いので「もう少し感傷に浸らせてもいいんでない?」と思う所が出来てしまう事。
後、クライマックスの戦いが思ったより地味目だった事か。
(上官が肩を貸してくれる場面は良かったが。)


まぁ、それでもそんなこんなで80年代OVA作品として真っ当に楽しめると思う本作。
原作本を呼んでる人がどうも思ってるかは知らんが、まぁこれぐらい飲み込み安い方が初見な人(俺w)とかには丁度良いのかもね。