友ニ

世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカの友ニのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

まず、この映画を観て真っ先に思い浮かぶのは、今現在世界中で民主化要求運動の中で闘っている方々のことです。
 特に最近ではビルマの弾圧でしょうか。
一日も早く、情勢が落ち着くことを祈ります。

 そしてやはり、我が国の指導者との比較でしょう。どうしても避けては考えられません。
 あの方は、自分のことをたたき上げだと喧伝されているようですが、このムヒカ大統領に比べたら、お話しにならないでしょう。恥ずかしくなるはずです。
 何より、演説の時の言葉の重みが違いすぎて、比較になりません。

日本では、左翼というとあまり良いイメージではありませんが、ラテンアメリカにはチェをはじめ、魅力的な左翼活動家がいますよね。
 やはり気候風土、価値観の違いなど、日本にはそういった政治家は生まれにくいのでしょうか。
 まぁ、生まれたら生まれたで、独裁につながる危険性もありますから、一概には言えませんですね。

 ただこの映画では、ムヒカ大統領の政策や実行力など、政治家としての実績にはほとんど触れられていません。
 闘争とパートナーへの愛に明け暮れた若き日を振り返った、本当にタイトル通りの清貧の暮らしぶりを描いた映画です。

 日本の政治に携わっている方々は全員これを観て、演説その他政治家としての姿勢を勉強をしたほうが良いでしょう。
友ニ

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