regency

世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカのregencyのレビュー・感想・評価

4.0
とにかく、被写体となるホセ・ムヒカ元大統領の人間力に惹かれる。
旧型ワーゲンに乗って公務に向かえば、職務の合間にはトラクターで農作業。「世界を変えることに忙しすぎて子どもが持てなかったから」と、貧困層の子どものために農学校を建設する。
しかし、聖人と思われるのを拒むかのように、若き頃に社会主義国家樹立を訴えて銀行強盗を働いたことも、サラッと述懐してしまう。
そんな彼を、まるで劇映画のようなカメラアングルで収めていくエミール・クストリッツァの妙。
エモーショナルな任期満了日の挨拶を済ませたムヒカは、これまでと同様に旧型ワーゲンで帰宅し、いつものように苦いマテ茶をすするのだ。