あさのひかり

世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカのあさのひかりのレビュー・感想・評価

3.9
ウルグアイの元大統領、ホセ・ムヒカに密着して彼の生き方を描くドキュメンタリー。彼が軍事政権に拘束された時代を描いたネトフリオリジナル「12年の長い夜」も観たし、あそこから大統領までなった人って、実際どんな人だろう、と思って観賞。

大統領という飾り気が全くない、本当に田舎にいそうな普通のおじさん、って印象。本人がきっとそういうものを必要としていない。「共和制は君主制に似てるところが欠点」って言葉はすごい。自分がそう扱われることに違和感感じてたんだろう。

貧しいのだって、財産を残す子どももいないから、生活に必要な部分以外は、地域のために寄付してるから。彼にとってはそれが最も当たり前で豊かなことなのだと思う。あと、大統領時代に貧困層や極貧層を減らした実績は素直にすごいと思う。

元々運動家なので、良くも悪くも主義に忠実な印象。彼自身は社会主義者。彼の主張やしてきたこと全てに賛同する訳ではないのだけど、彼の指摘する資本主義の悪いところと、「21世紀の資本」で指摘されてる現代資本主義の問題点がばっちり一致していたのはハッとした。

「12年の長い夜」で描かれた最初の刑務所が実際その通りの場所で、しかも今はショッピングセンターになってたり、あの映画で一緒に収監された残り2人もどんな人か知れたりも興味深かった。個人的にはいろんな映画との関連も含めてなかなか興味深い作品でした。