捜索中

世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカの捜索中のレビュー・感想・評価

4.0
【もっといろんな顔を見たくなる映画】
【達観と冷静さ】

ムヒカ元大統領については「清貧」を絵に描いたようなイメージしかありませんでした。
このご時世に本当にそんな人がいる?と気になってこの映画を観ることに。
監督には悪いけど「いい所ばっかりの礼賛映画じゃねーのか」という疑いも…

就任前後の明るいイメージだけでなく、ゲリラ時代の犯罪についても言及し、町のおじさんをクソ呼ばわり(!!)するシーンも入れてくれたことには好感を持ちました。
個人的にはクソ呼ばわりのシーンは大統領の人間臭さが出てて好きです。日本の政治家がカメラの前で有権者と喧嘩してクソ扱いするでしょうか?
誰だってムカつく時はあるよね…

ムヒカ大統領に今の生き方を選ばせたのは長く続いた投獄経験なんですね。
今の世界の流れと逆行するような生き方を貫く信念はどこから来たのか。
先の見えない獄中生活で様々なことを耐え抜き、考え抜いたことが伺えました。

彼の「時には悪は善になり、善は悪になる」という言葉。苦痛に満ちた経験を先に進む力に変えた強さ。
コミカルな外面の下に、周囲に流されない達観と冷静さを持つ人です。
彼をここまで強くした獄中体験について
もう少し紹介してほしかった。

対象をもっと知りたいと思わせてくれた点を評価してスコア4.0をつけさせていただきます。

関係ないけどあの農学校、実習中に犬が畑踏んづけて歩いてる(笑)
いい学校だ…