世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカの作品情報・感想・評価・動画配信 - 3ページ目

上映館(10館)

世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ2018年製作の映画)

El Pepe, Una Vida Suprema

上映日:2020年03月27日

製作国:

上映時間:74分

あらすじ

「世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ」に投稿された感想・評価

Roca

Rocaの感想・評価

3.7
ムヒカ大統領だけでなく、夫婦の物語でもあった。信念の男。
4/10公開となる田部井監督のムヒカも観たい。
そこまでウンザウンザしてないクストリッツァのドキュメンタリー。
優しそうな顔して批判してくるやつには「クソでも食ってろ」と言っちゃうスーパー大統領、ホセ・ムヒカ。そんなところから彼が本気で戦ってるっていうことが見て取れる。
じょー

じょーの感想・評価

3.8
彼の人生はとてもこの映画だけでは表現できないものだろう。
資本主義を嫌い、社会の平等を訴える。
彼は常に愛する妻を同志として、自分の信念を貫くことで大統領になった。
彼の言葉にもあったように、子供がいないのは残念なことだね。
ただ、寄り添って生きる妻といる彼はとても穏やかな表情をしている。
市街地のゲリラ戦、銀行強盗をしながら、自分の価値観を貫き、投獄されている。
彼はチェ・ゲバラの意志を継ぐ最後の闘士だったのかもしれない。
そして、彼は世界で1番心豊かな大統領だと思う。
冒頭からしばしば登場するクストリッツァ監督。
ムヒカ元大統領(以下、ムヒおじいちゃま)の庭で葉巻を吸ったり、おじいちゃまの差し出すお茶?酒?を不器用に飲んでみせたりする。
この庭のシーンでは、クストリッツァの言葉(インタビュアーとしての存在)はほとんど無に等しい。
ムヒおじいちゃまの話にじっと耳を傾けて、その目を見つめるクストリッツァの姿そのものがこの映画の姿勢であり、クストリッツァ自身は監督としてのみならず、この映画の登場人物の一人としておじいちゃまという人間を語る存在になっている。

ムヒおじいちゃま、などとふざけた呼び名をつけて、と思われるかもしれないけれど、この映画の一番の驚きは、元大統領の人懐こい笑顔や、柔和な雰囲気からは想像も出来ないような熱い闘志、反体制の生き方、志を共にする妻との長い闘いの旅路が語られていることだった。
優しさだけでは強く生きられない。

終盤、クストリッツァに「人生で後悔していることはあるか」と問われた元大統領の答えや、バーで妻の肩を抱いて一緒に歌う姿を見て、この映画は夫婦の物語だと思った。
元大統領の「後悔」に敬意を込めて、私は彼を「おじいちゃま」と呼びたい。
ken

kenの感想・評価

3.3
‪『世界でいちばん貧しい大統領』‬

‪【富の分配】‬

‪収入の9割を寄付‬
‪職務の合間に農業に勤しむ‬
‪前ウルグアイ大統領のドキュメント‬

‪『国民に選ばれた者は、国民と同じ生活をするべきだ』‬

‪愛とユーモアと逆境を糧に‬
‪自己犠牲を厭わない民への奉仕‬

‪泥のついた指が印象的だった‬

‪我々の国のトップはどうでしょうか?‬
Kiki

Kikiの感想・評価

3.0
自ら「年老いた戦士」と胸を張る
南米ウルグアイ 第40代大統領ホセ・ムヒカ
お人柄が"顔"に出てます!

「人は善きことより、苦痛や逆境から多くを学ぶ」
巨匠クストリッツァが「世界でただ1人腐敗していない政治家」とリスペクト。極貧と拘留生活の過去や大統領としての功績を記録したドキュメンタリー作品。
手に入れる執着より"手放す覚悟"が素敵な事を教えてくれる。

ペットボトルのキャップでタクシーの高齢運転手さんがよく使ってはるようなシートカバーが作れるなんてw

もう1本ムヒカさん映画が近日公開される予定
フジテレビ制作の来日された時の映像らしい(個人的には、そちらの方が見やすそう)
おさる

おさるの感想・評価

3.2
映画を観て政治家を選ぶ時に大事だと思ったこと3つ。

・辛酸を舐めてきた過去がある。
・その時に物を深く考えてきて自身の哲学がある。
・自分の言葉で語ることができる。

我が国に長期在位する首相は、官僚の文章をプロンプターを眺めながら朗読するのが得意です、涙。

ムヒカ大統領は、モノを大事にして清貧の思想に徹する素朴なおじいちゃんかと思っていたが、決してそれだけではなかった。
軍事政権と徹底して闘ってきた社会主義を理想にもつ革命家であった。
映画はウルグアイを始め南米の戦後の歴史と社会状況が前知識にある方が、より入りやすいだろうと思う。私にはそれらが欠けていたので、これから知ってムヒカ大統領誕生と結びつけたい。

ゲリラ的に犯罪を行っていた過去のある人物を、大統領として選出する国民も彼我の差がある。日本では社会正義実現のための犯罪というだけで、まるで語義矛盾としか捉えられない社会風潮を感じる。

映画の中で不満があったのは、ムヒカ大統領がある市民のオッサンに、ウルグアイを駄目にしたのはアンタだ、と強く抗議されていたが、そういった意見は深堀されなかったところ。大統領自身のスピーチにも自分への批判はあったことを述べていたが、それはどんなものだったのか、世界で一番立派そうな大統領への駄目出し点も知りたいところではあった。

もう少し簡単な疑問は以下2つ。

・大統領と監督が飲んでいた飲み物は何か?
・座っていたペットボトルキャップでできた椅子はどうやって作るのか?
今回は、二本立てで行きたいと思います。
ホントにたまたまだったのですが、
対照的な二本を同じ日に観て、考える事が
いっぱいあり、レビューを書くにも二本対に
なる内容になりそうだな、となりまして。

「国民に選ばれた者は、国民と同じ生活をするべきだ」

2010年から5年間ウルグアイの大統領を務めあげ、
国民に愛されたホセ・ムヒカ。

極貧な家庭に生まれ、ゲリラ活動に身を投じた青春時代。
(銀行強盗をして、貧しい人々に届ける義賊的な事もしていたそう)
瀕死の銃撃を受け脾臓を失い、13年投獄されました。
囚人として登録されず、あちこちをたらい回しにされました。
水は1日一杯。活動していた同志曰くとても足りず、
尿を溜め塩分を沈ませてから啜るように飲んだそう。
でも、収監された長い時期が無ければ、今の自分はいないとムヒカは語ります。
尊大な人間になっていたろう、と。
服役中に学び、出所後政治活動に身を投じる。
農業大臣、首相、ついに大統領に選ばれる。
収監されていた間も切れる事の無かった絆の
パートナーも、ムヒカが退任後副大統領を務めました。

大統領を退いてからも、子供のいないムヒカは
財産を残す必要は無い、と私財を投じ財団を設立、
貧困層のための住居、学校を作りました。
(どこかの国の子無し党首にこれが出来ますかね?w)
収入の9割を寄付し、議員時代からずっと
自ら農地をトラクターで耕し、公務移動は
可愛い緑色のワーゲン。
ムヒカの生き方は清貧そのもの。

「携帯電話は便利だ。だから色んなものを携帯してほしい。前立腺を悪くしているから、トイレも携帯したい」
常にユーモアも忘れないムヒカの発言は金言ばかり。
「政治の世界に探すべきは、大きな心と小さなポケットの人物だ」
「矛盾しているように聞こえるが、時に悪は善になる。逆に、善は悪になりえるんだ」
艱難辛苦を経た人物故の深い言葉です。

革命を夢見て、過激な闘争に身を投じる者や
平和主義で戦い続ける者、今まで何人も
理想に向かい夢破れてきました。
右、左に関わらず権力を手にしてしまうと結局
君主になってしまうとムヒカは語ります。
ムヒカはそうならないように退き、
今も貧しい人のために活動しています。

だから、彼は唯一社会民主主義を成功させた大統領として
ノーベル平和賞にノミネートされたのです。

暖かい人柄、夫人との絆を見ているだけでも癒されます。

絶望的な世の中にも一筋の光が見える、そんなドキュメンタリーです。
政治家に希望が見出せない我々だと、むしろ
悲しくなってしまうかもしれませんがw
ムヒカさんについてある程度の知識がある事が前提になっている作品やと思う。

で、本を読んだりしてある程度知識があるとその復習的な内容がほとんどで全然真新しさを感じないし
わざわざ映画館で観る必要性も感じない。

でも全編を通して聞く事の出来るムヒカさんの肉声は貴重やと思うし何より笑顔が凄く素敵。
そしてやっぱりこの人めっちゃ良い事言うなーと思った。

特にラスト近くで奥さんが語るムヒカさんがみんなに受け入れられ指示された理由っていうの
日本の自分の事と保身しか考えてないくどらない政治家みんなよーく聞け!って思った。
ウルグアイの第40代大統領、ホセ・ムヒカを2014年~2015年にわたって取材したドキュメンタリー。
大統領としての給与の7割と、私財を投じて、貧民層に暮らす家を作ったり、農業などの仕事を作ったりという、私的活動がメインのお話。
誠意と信念でその活動をしているため、国会や国際会議には、一張羅のスーツをクリーニングに出して着回しているほど、貧乏だったりします。

所々に、過去、軍事政権下で圧政に反抗した地域ゲリラの長だったため、盗みや誘拐、脅迫、暴行の罪で十数年の監獄暮らしだったことが、インサートされます。

同世代の爺さん三人でお茶するシーンは、単なる老人会に見えて眠くもなります。
別々の地域のゲリラだった三人が、それぞれの組織への「人質」としてずっと同じ刑務所に入れられていて、お互いの女房より長くいたため会話することもないくらい理解しあっているということが、後半でわかるまで「なんだろこいつら」と悩んでしまいました。

御伽話に出てくるような愛に生きるお爺さん、という感じでまとめられておりました。

日本との関係性を描いた『ムヒカ』という作品があるらしいので、そちらも見て見ようと思いました。