Hiroe

ファヒム パリが見た奇跡のHiroeのレビュー・感想・評価

ファヒム パリが見た奇跡(2019年製作の映画)
3.0
この映画が実話ということに驚きます。実際はファヒムは同郷人たちとテント生活をしたことはないそうなのですが、ほぼホームレスで友人の家を渡り歩き、チェスをし続けたのは事実。そして、バイリンガルの南アジア系移民を使っただけだろうと思っていたファヒム役のアサド・アーメッド君は、正真正銘バングラデッシュ人で、出演3ヶ月前に渡仏してきたというから、子供は言葉を覚えるのが早いです。
ファヒム君という主役の困難な子供時代を面白く描きながらも、周りの人々の言葉の端々から移民や人権という問題を多角的に描き出す、良い映画でした。日本もそうですよね。白鵬とか不法移民ではないけれど、彼を才能ある横綱として助ける人もいれば、一方で「日本人じゃない」とひとくくりにする人もいる。国境とか国籍って何なんだろうと時々思います。
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