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バイバイ、ヴァンプのTのネタバレレビュー・内容・結末

バイバイ、ヴァンプ(2020年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

炎上してるので確認してきました。

映画の出来も底辺テレビドラマレベルで酷いけれど、何より酷いのは同性愛に対する思想。無知じゃなく、思想として酷い。

詳しくはブログに書いたけれど、簡潔に書きます。

ブログはこちら
https://withktsy.com/archives/3207

・同性愛は趣味との発言、少なくとも3回
・同性愛になると所構わず発情する
・ストレートじゃない性的指向は変態との発言
・異性愛者は愛だが、同性愛者は快楽
・同性愛を矯正する

さらには「この街が同性愛の街になっちまう」との発言はマジョリティである異性愛が、同性愛が増えることによってマイノリティになるかもしれないという恐怖を示していて、人種差別と同じ構造。

最低の作り手です。

この映画から読み取れるメッセージをまとめると


「同性愛者」は「趣味」で「快楽」のためにセックスを所構わずする「変態」であり「愛」は「異性愛者」のもので「同性愛者」には無い。そして「同性愛者」が増えると「異性愛者」は困るから矯正しないと同じ街で一緒に暮らせない。

ということ。

本当は1点もつけたくない映画だけど、ひとつだけ。

オチ前に街中に広がったヴァンプ(吸血鬼)の倒し方は聖歌らしきものを町役場からスピーカーで流すという決着をします。
これはティム・バートン『マーズ・アタック!』が元ネタだと思う。

ご都合主義の酷い引用の仕方なので、普通の映画だったら酷評対象になるレベルの引用なんだけれど、この映画はここくらいしか指摘することが見つからないので、久しぶりに『マーズ・アタック!』を思い出したということで1点あげます。
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