Joao

バイバイ、ヴァンプのJoaoのレビュー・感想・評価

バイバイ、ヴァンプ(2020年製作の映画)
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なぜこんな差別的なものを、今の時代にやるのか?あまりにも馬鹿げているので、それをむしろ目撃しようという気持ちで、映画館に行きました。

まず、驚いたのは上映停止にもなっていないのに、上映館が渋谷の一館しかなかったこと。かつ、上映は1日1回の夜8:45からしかなかったこと。なぜか、パートナーシップ制度がある渋谷でのみ上映している状態でした。意味がわかりません。

上映2時間前にチケットの予約をしたところ、全席空席で席は選び放題。実際上映時間に行ってみると、自分たちを含めても9人しかいませんでした。

上映後は「○○くんかっこよかったー」のような感想は一切聞かれず、社会問題を真面目に話し合う声が聞こえてきました。LGBTに問題意識がある人が、観に来ていたように思います。

一つ申し上げておくと、私には一つ期待がありました。もしかすると、LGBTQIAの人権が認められ始めて、保守側にも意見があるのかもしれない!しかし、そういう真面目な期待感は綺麗に裏切られました。何も、素晴らしい保守側からのメッセージはありませんでした。

観てどのような意味があったのかはわかりませんが、こんな時代にこんなにも馬鹿なことをする監督がいると知れたことは良かったのかもしれません。どちらにせよ、この映画は幻の映画になるに違いありません。DVD化はされないと思うので。

興行収入は当然赤字だと思います。若い出演者の方々は仕事も中々選べないと思うので、被害者ということになると思います。
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