tarupon

ロミオとジュリエットのtaruponのレビュー・感想・評価

ロミオとジュリエット(2019年製作の映画)
4.3
とにかく眼福!

ケネス・マクミランの振付版をロイヤルバレエ団が映画空間の中で踊る。
バレエだから、セリフこそないものの、セリフが無いことを感じさせないくらいにストーリーの中に入り込んでしまう。
ダンサーではあるけれど、さすがロイヤルバレエ団ならでは。
マイムも踊りもすべてが一体となって伝わってくる。

ファーストソリストのブレイスウエルはルックスに甘さもあり踊りに伸びやかさもあってステキだし、マシュー・ボールのティボルトはキレがあってかっこいいの一言。目が吸い寄せられる。
そして、今回は何よりもジュリエット役のフランチェスカ・ヘイワード。彼女から目が離せない。ダンスももちろん、マイムの部分も表情たっぷり、可憐なジュリエットにぴったりだった。
(ロミジュリだけは、ぜひぜひ設定年齢に近い人達にやってほしいと常々思っている←どうしたって、年齢があがると、どんなベテランであってもあの無垢さと純粋さも表現するのは難しいと私は感じている)今回はそういう意味でも満足、映像だから寄りも多いし、本当によかった。

そして、ヘイワードと並んで拍手を送りたいのが、衣装を筆頭とした美術のすばらしさ。
もう、衣装が凝っていて本当に美しい。ジュリエットやロミオの衣装もだけれど、舞踏会場面の衣装は男女とも圧巻。
その他、ブタペストでロケされたという町の様子も、いろいろな場面での衣装も調度も、映像でアップでみても見入ってしまうクオリティだった。
舞踏会場面は、ロミジュリのいちばん有名な曲とともに踊られるコールドバレーがすごくかっこよかった。
特にキャピレット夫妻(クリストファー・サウンダース、クリステン・マクナリー)を中心にした群舞は見ごたえ充分。
あと、バレエではないけれど、殺陣というんだろうか剣で撃ち合うシーン、これもこの人達本当はバレエの人だよね??と思うくらいに迫力があって見ごたえがあった。

改めて、眼福でした。
tarupon

tarupon