クォン・サンウの三枚目キャラは好感がもてるし、アクションや特殊効果は丁寧に作られて迫力もある。ウェブトゥーン風のアニメカットインも今っぽくて新しい。…が、主人公本人も家族も味方も敵さえも隙さえあればギャグを折り込んでくるので、全体的にライトな作風になっているのは賛否分かれるところかと。コメディ色が強すぎて良き時代のドタバタ香港映画を観ている様。ポスターに騙されます。
せめて宿敵テロリスト位は冷酷非情なシリアスキャラでも良かったんじゃあ？出ているキャラクターのテンションが全て同じベクトルを向いているので、本来緊迫感のあるべき戦闘シーン、感動的な筈のシーンにもお笑いフィルターがかかっていまひとつ感情移入できなかったのが正直な感想。(あと個人的な好みの話なんですが、娘さん役のコがもうちょっと可愛かったらなぁと笑)
漫画みたいな話を漫画を読むみたいな軽いノリで観たいならピッタリの映画です！
