FREDDY

クローゼットのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

クローゼット(2020年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

キム・グァンビン監督がハ・ジョンウとキム・ナムギルの共演で制作したミステリー・ホラーである本作は、とある冬の日に発生した交通事故によって母親を失ったショックから心を閉ざしてしまった一人娘のイナとともに郊外の新居に引っ越したところ、新居を気に入ったと話すイナが少しずつ明るさを取り戻したことで疎かとなっていた仕事に向き合いはじめた矢先、新たにシッターを迎え入れたその日の夜にイナが忽然と姿を消したことで娘の捜索に奔走していた1ヶ月後、手掛かり1つ見つからず憔悴しきっていたところインターネット回線の修理業者と偽り突然自宅に訪れてきた、イナと同様に突如として失踪してしまった子供たちの行方を追っていた"退魔師"のホ・ギョンフンから娘の失踪の原因が"悪霊の仕業"であることを聞かされた、最愛の妻を亡くした事故のトラウマに苦しむ建築デザイナーのサンウォンが、突拍子もない話に疑いの目を向けるも娘を見つけるべくギョンフンの力を借り、悪霊が巣食うというイナの部屋のクローゼットに隠された秘密に挑んでいく様が描かれた作品となっているのだが、率直な感想としては、可もなく不可もなくといったところでしょうかね。ハ・ジョンウとキム・ナムギルの共演やアジア通貨危機を背景に社会問題を題材とした物語が展開されるなど惹かれるものはありましたし、子役でありながら泣きの演技で圧倒的な存在感を示したキム・シアの魅力に改めて気づかされた点もまた評価できる。劇中の台詞にも遊び心が感じられ、バディとなり娘の救出に奔走するサンウォンとギョンフンのキャラクター性や掛け合いも決して悪くはないですし、最後まで視聴の出来る作品ではありました。ただ、全体的に見て至る部分が中途半端で面白みに欠けますし、やはり前文で触れた題材となっている社会問題もよく見るものなので真新しさがない。平凡な内容なので中弛みも気になってしまいましたね。本作は暇つぶし程度の視聴が丁度良い一作では。
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