たかとら

映画ヒーリングっど♥プリキュア ゆめのまちでキュン!っとGoGo!大変身!!のたかとらのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

かなりコラボやゲストで内容が濃密だった映画。
しかしそんな中でもテーマとして「誰かを想うという強さ」「親と子の無償の愛」が描かれていたと感じる。一番印象に残った点は「想いは分け合っても、なくなることはない」である。エゴエゴは夢のつぼみを独り占めしようと必死になるが、これは人々がカグヤのために応援するシーンと対となってるといえる。想いは消耗品やかぎりある資源とは異なり、共有することでより大きな力を持つというマインドを取り扱ったのは見事であり非常に納得しやすかった。
またサレナとカグヤとの親子の葛藤も親世代としては心に刺さるテーマといえる。極論だが愛すること、護ることさえも個人のエゴだといえる。このエゴを突き通したところで実際に世界や人を救えているかなどわからない。それでもこの子を護りたいと思い続けることができるのが母親なのだろう。護る理由など明確にはないのかもしれないが、無償の愛で支えたり応援したりすることが唯一できる存在だといえる。
「想いが伝わり、それが広がっていく」という可能性を本作品は語っているといえる。のどかの生きてるって感じというワードは愛し愛される想いの相関を感じているともいえる。

トロピカル〜ジュ!プリキュア の短編が後半という構成は非常に面白く的を射ていたいたと感じる。内容はハイテンポで笑いネタ一本だったが、作品の色である年中ハイテンションで元気いっぱいという演出が非常に効いていた。ヒープリ本編後のしんみりとした雰囲気を払拭してくれる見事な構成だった。
たかとら

たかとら