ジャック・リヴェット監督特有の、“実は何もありはしないのに、何かあるかのようにでっち上げて事件にしてるように見える”系の作品(私基準)
わかるわからないで言ったらもう全然わかんない。
でも海と海辺の城?要塞?が素晴らしい。
その素晴らしいロケーションでおとぎ話を作ったということなのかな。
復讐復讐言われても、その元になる事件を明かしてくれなければ観客は置いていかれるだけ。それを敢えてやっていると思うので、じゃあ観客は何を見ればいいのか、ということになる。
たぶんだけど、見るべきはストーリーじゃないってことなんだろうな。
なんだかわからない殺し合いはただの茶番にも見えて、でもそれが敢えてだとすればますますわからない。
みんなふざけているようにも見えるし、ハイテンションのところはついて行けない。
演劇の虚構性の誇張。それは何を意味するのだろう。
全然わからないけど、たぶん後で不意にいくつかのシーンが脳裏に蘇って、あれはなんだったんだろう、と思ったり、美しかったなあと思ったりするんだろうな。
(2022年映画館29本目)