1969年5月13日、東京大学教養学部900番教室の会場に集まった約1,000人の学生と2時間半ほどにわたって討論が行われた際の映像をメインとしたドキュメンタリー。
三島由紀夫氏は、学生たちの嘲笑めいた批判文や野次にも感情を露わにすることも、不安を見せることなく、ユーモアを交えた論争をしていた。
芥さんのアクが強く、三島氏との論争を見ているこちらがひやひやしたが、外野のつまらない野次に怒り、三島氏と一緒に煙草を飲むシーンは、敵対しているが礼節を忘れず、互いに敬意を払う姿がみえて、緊迫感が多少和らいだ。