サラミ山カルパス

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実のサラミ山カルパスのレビュー・感想・評価

3.5
討論内容が難関大学の現代文みたいでちんぷんかんぷん。ただ、わざと相手が理解できないような難解な用語を持ち出しているというよりは単純に賢すぎるゆえだろうし、この場合は互いに理解できているから問題なし。左翼vs右翼、革新派vs保守派の相反する思想と立場でも、根本は「日本」という国をより良くしたいという共通した思いだったのだろう。というか、本来はそうあるべき。昨今のネット上の思想対立を見ていると「自分の思想を主張する」のではなく「相手の思想を貶す」のが主流のように感じるし、今とは比にならないくらいに混沌とした時代にここまで冷静に、そしてユーモラスに討論できるのは本当に凄い。三島由紀夫に感服。

瀬戸内寂聴の薄いコメントは要らなかった(アンチ瀬戸内寂聴)。

芥の癖。
サラミ山カルパス

サラミ山カルパス