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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実のkojikojiのレビュー・感想・評価

4.0
1970年11月25日。中学3年生。風邪で学校を休んでいた。昼のニュースでそれを知った。三島文学をかじり始めた頃だった。私は驚愕した。
三島が死んだ。前の年に見た「人斬り亅の田中新兵衛役の三島。その切腹シーンが鮮烈に蘇った。私は同級生によくその真似をしてみせていた。
本当にあれをやったのか。
強烈な記憶。享年45歳

1000人の全共闘と三島由紀夫の討論会。三島は冗談混じりで語り、優しさを滲ませて、丁寧に受け応えをしている。私の最後の印象からはほど遠い。
大学時代に「豊穣の海亅を読んで、私は三島を終わらせていた。それからすっかり遠ざかっていた三島の声を久しぶりに聞いた。三島は本当に清々しく語っている。
それは間違いなく、全共闘と共闘できると信じて、集まった学生1000人を説得しょうとしている。そういう語り口だ。
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